top of page

【古酒の味わいとは】


「熟成ワイン」と言う言葉があるようにワインは時間の経過と共に風味が向上する事があります。しかしすべてのワインが時間がたてばドンドン美味しくなると言うわけではありません。


ワインの熟成を科学的に説明すればワイン中の水分・アルコール・酸・糖・芳香族化合物・フェノール類...etcの分子的な組成の変化によって風味や色調が変化する事と言えます。


具体的な変化としては、

『風味』は若いうちは支配的だった果実アロマが減少し、時間の経過と共に生まれるアロマ(ブーケや第三のアロマと呼ばれる)が増加する形で変化します。つまり熟成が進んだ赤ワインの風味は果実アロマが減少しながら枯葉や腐葉土を思わせる熟成のアロマに置き換わっていく変化となります。

『色調』もワインの熟成を知る重要な指標となります。赤ワインの場合若いワインは紫がかった色調で少しずつ青みを失いながら鮮やかな赤(ルビー)➡暗赤色(ガーネット)➡褐色(オレンジがかった茶色)へと変化します。

熟練したワインテイスターはこの果実アロマと熟成のアロマの割合や色調からワインの熟成年数を導き出しヴィンテージ(ブドウの収穫年)をワインの味わいのみから導き出す事が出来ます。(ブラインドテイスティング)


この様な熟成によるワインの変化ですが、『熟成』=『美味しい』とは必ずしも限りません。「美味しい」⇔「美味しくない」は個人の好みの問題でありフレッシュな果実感のワインが好みの人は若いワインを美味しく感じますし、深みのある味わいが好みの人は熟成したワインを美味しく感じます。正月特番の「格付けチェック」で100万円の熟成ワインと5千円の若いワインを多くの人が間違えるのは味覚がダメなのでは無くて100万円の熟成ワインは『美味しいに違いない』と考えて『美味しい』と自分が感じたワインを選択した結果と言えます。熟成したワインはどの様に風味が変化するかを知っている人はあの対決はほぼ100%当てられます。


さて前置きが長くなりましたがノーブルサヴェッジワインラボの今回の新着ワインは1968年産・54年熟成のワインです。

正直言いますと「絶対に美味しいから騙されたと思って飲んで!」とは絶対に言わないワインです。しかし飲む価値はあります。

腐葉土・スパイス・レザー・マッシュルームのアロマの中に微かに残る果実アロマはこのワインがいまだに生きて熟成を続けている証拠を私たちに知らしめてくれます。古酒の味わいは少々骨が折れますが時空を超えた知的な冒険の旅と言えます。


1968 Amarone Recioto della Valpolicella Classico Superiore

1968 アマローネ レチョート デッラ ヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレ

50ml ¥2,000


閲覧数:4回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page